本を積む。 本棚に収まりきらなくなった本を積む。どんどん積む。 そんな調子で毎日のように本が増える。まだまだ積む。 この高さくらいならば崩れまい。大きさもだいたい揃っている。 そう思った頃合には必ず小鬼が現れて、もっともバランスの悪そうな山の…
午睡から覚める。家人はみなそれぞれに出かけてしまい、自分以外は誰もおらぬ。 薄ぼんやりとした頭で、意味もなくうっそりと辺りを眺めやる。 腰掛けの上に載せた小さなカリンバの穴から、小指ほどの何かが覗いている。 見れば肌の黒い、人の形をしている。…
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