2006-11-26 超短編『あわてる』 電車に乗った。 しばらく走っていくと車内放送が入る。 『間もなく、△△駅に到着します。お出口は右側です』 間を置かずに、英語のアナウンス。 『next station is △△.the door is right side will open.』その、右側のドアの前に小さな女の子が立っていて、小さな桃色のリュックに上着をしまっている。 あわててしまってなかなかリュックの口が閉まらない。「ああ、大変。ライトサイドがウィルオープンなのに」 女の子は、小さな声で呟いた。