超短編『電気の紐』

先輩が夜、寝ようと思い、電気の紐を引っ張って消そうとすると、電気の紐が猫か何かの尻尾のような感触であわてて手を離す。
見直してみるが、紐は普通の紐だ。
恐る恐るつまんでみると、やはり尻尾のような感触なので、以来壁にあるスイッチで電気を点けたり消したりしているのだという。